水漏れや詰まりなどの水回りのトラブルは、突然発生するものです。
しかし、慌てて業者を選んでしまうと、高額請求やずさんな施工の被害に遭うケースも少なくありません。
実際に、「広告をみて依頼したら法外な料金を請求された」「修理後すぐにまたトラブルが発生した」といった被害報告も多数あります。
そこで本記事では、信頼できる水道業者の選び方と悪徳業者を見極めるポイントを詳しく解説します。
信頼できる水道業者を選べば、安心して修理を依頼できるはずです。
目次
水回りのトラブルは、生活に大きな影響を与える厄介な問題です。
では、具体的にどのようなトラブルが発生するのでしょうか?
代表的なものを5つに分けて紹介します。
それぞれの原因や発生しやすいケースも詳しく解説します。
トラブルを防ぐためにも、ぜひ参考にしてください。
水漏れは、水回りのトラブルの中でも特に多い問題です。放置すると水道料金の増加だけではなく、建物の劣化やカビの発生を引き起こす原因にもなります。
水漏れの主な原因
よくある事例は次の通りです。
◼️キッチンの蛇口からポタポタ水が漏れるケース
長年使用している蛇口から水が止まらなくなってしまった。
◼️天井から水がポタポタ落ちてくるケース
上の階の水道管が破損して、天井から水漏れが発生が発生してしまった。
軽度の水漏れなら、パッキンやホースの交換で対応できます。しかし、配管の破損や天井・壁内部の漏水などは専門業者の対応が必要です。発見したらすぐに対処し、被害の甚大を防ぎましょう。
キッチンやトイレ、浴室などでよく発生するトラブルの一つが詰まりです。排水の流れが悪くなったり、水が逆流したりすることがあり、放置すると悪臭やさらなる被害につながる可能性があります。
詰まりの主な原因
よくある事例は次の通りです。
◼️キッチンの排水が流れなくなった
毎日油を流していた家庭で、ある日突然排水が詰まり、水が逆流するようになった。
◼️トイレが流れず水が溢れた
大量のトイレットペーパーを流してしまい、トイレが詰まって水が溢れた。ラバーカップを使用しても改善されない。
軽度の詰まりなら、市販のクリーナーやラバーカップで対応できます。しかし、排水管の奥で発生した詰まりは、自分で解決するのが難しく、専門業者の対応が必要です。異変を感じたら早めに対処し、大きなトラブルを防ぎましょう。
蛇口をひねっても水が出ない、または逆に水が止まらなくなるトラブルは、水道設備の故障や外部の影響によって発生します。原因によっては自分で対処できる場合もありますが、修理が必要なケースも少なくありません。
水が出ない・止まらない主な原因
よくある事例は次の通りです。
◼️蛇口をひねっても水が出ない
朝起きて、蛇口をひねったが水が出なかった。近隣で水道管の修理工事が行われており、一時的に断水していた。
◼️冬場に水が出なくなった
朝起きて蛇口をひねったが、水もお湯も出なかった。夜間の気温が-10℃以下になり、水道管が凍結し、屋外にある水道管が影響を受けてしまった。
水が出ない・止まらないトラブルは、原因によっては簡単に解決できる場合もありますが、配管の破損やポンプの故障などは専門業者の対応が必要です。異常を感じたら早めに点検し、適切に対処しましょう。
蛇口から異臭がする、異音がする、水の色が濁るといったトラブルは、水質や配管の問題が原因で発生します。放置すると健康被害や建物の劣化につながる可能性があるため、早めの対応が必要です。
異臭・異音・水質の異常の主な原因
よくある事例は次の通りです。
◼️水が赤茶色になった
朝一番に蛇口をひねると、水が赤茶色に濁っていた。調べると、建物の古い配管が錆びていたことが原因だった。
◼️水を出すとゴボゴボ音がする
近隣の水道工事で断水があり、復旧後に水を出すとゴボゴボと音がする。
異臭・異音・水質の異常は、配管や貯水タンクの問題が原因であることが多いため、放置せず早めに対処することが重要です。
給湯器のトラブルは、お湯が出なくなる、温度が安定しないなど、日常生活に大きな影響を与えます。特に冬場に発生しやすく、放置すると修理費が高額になることもあるため、早めの対処が必要です。
給湯器トラブルの主な原因
よくある事例は次の通りです。
◼️寒い日に突然お湯が出なくなった
冬の朝、蛇口をひねってもお湯が出なかった。何度ひねってもお湯が出ない。
◼️シャワーの温度が安定しない
シャワーを使用中、お湯が急に冷たくなったり熱くなったりするトラブルが発生してしまった。
給湯器のトラブルは、原因によっては自分で対応できる場合もありますが、内部の故障や寿命によるものは専門業者の修理や交換が必要です。異常を感じたら早めに点検し、突然の故障に備えましょう。
水道業者を選ぶ際にどのような点に注意すればよいのでしょうか?
水回りの修理は決して安い出費ではないため、業者選びで失敗したくないですよね。適切な料金で確実に修理してもらうためにも、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
水道工事業者を選ぶ時は、次の8つのポイントに注目しましょう。
これらのポイントを押さえることで、悪徳業者を避け、安心して修理を依頼できる水道業者を選べます。それぞれ詳しく解説していきます。
水道工事を依頼する際は、必ず水道指定業者であるかを確認しましょう。
水道指定業者とは、各自治体の水道局が適切な技術や資格を持ち、安全な施工ができると認めた業者のことです。
指定を受けていない業者に依頼をすると、工事の質が保証されず、後々トラブルが発生する可能性があります。
さらに、無資格の業者が違法な施工を行った場合、給水設備に影響が出たり、工事をやり直さなければなくなることもあります。
業者の公式サイトに「指定給水設置工事事業者」の記載があるかをチェックし、信頼できる業者かどうかを見極めましょう。
水道工事の料金は業者によって異なるため、適正価格かを見極めることが重要です。極端に安い業者は追加料金を請求することがあり、高額な業者は不要な工事を提案する可能性もあります。
見積もりの内訳や追加料金の有無を確認し、適正な料金かをしっかり見極めましょう。
水回りのトラブルは緊急性が高いため、業者の対応スピードが重要です。
特に水漏れなどは、対応が遅れると被害が拡大し、修理費用が高額になる可能性があります。
「最短○分で到着」や「24時間対応」などの業者を選ぶと安心ですが、夜間料金が発生する場合もあるため、事前に確認しましょう。
迅速な対応ができる業者を選び、被害を最小限に抑えましょう。
水道業者を選ぶ際は、自分の地域に対応しているか確認が必要です。対応エリア外の業者に依頼すると、出張費が高くなったり、対応が遅れることがあります。
公式サイトの「対応エリア」を確認し、不明な場合は問い合わせましょう。
信頼できる水道業者を選ぶには、実績や口コミをチェックすることが重要です。
実績豊富な業者はトラブルへの対応力が高く、安心して修理を任せられます。
以下の方法で評判を確認しましょう。
評判の良い業者を選ぶことで、安心して修理を依頼できます。
水道工事を依頼する際は、1社だけで決めずに複数の業者を比較することが大切です。料金や対応の違いを確認することで、適正価格で信頼できる業者を選べます。
比較検討をする際にチェックするポイントとして次の方法をチェックしましょう。
複数業者を比較することで、不適切な業者を避け、最適な水道業者を選べます。焦って決めず、慎重に検討しましょう。
水道工事を依頼する際は、現場を確認してもらい、正確な見積もりを出してもらうことが重要です。
電話やウェブ見積もりだけでは、追加料金が発生する可能性があります。無料で現場見積りを行う業者も多いため、事前に確認しましょう。
納得できる見積もりを出してくれる業者を選び、トラブルを防ぎましょう。
水道工事を依頼する際は、アフターサービスや保証のある業者を選ぶことが重要です。施工後にトラブルが発生しても、保証があれば無償対応してもらえる場合があります。
アフターサービスと保証を確認するポイントは次の通りです。
アフターサービスが充実した業者を選ぶことで、修理後も安心できます。依頼前にしっかり確認しましょう。
近年「水道工事で高額請求された」「施工がずさんだった」といった被害が増えています。悪徳業者に依頼すると法外な料金が請求されたり、適切な修理で被害が拡大したりする恐れがあります。
悪徳業者には以下のような特徴があります。
ここからは悪徳業者の具体的な手口や見分け方について紹介します。被害を防ぐための参考にしてください。
信頼できる水道業者は、公式サイトや見積もり時に料金表を明確に提示しています。一方で、悪徳業者は料金表を掲載せず、作業後に高額な請求をするケースが多いため注意が必要です。
料金表がない業者の特徴は次の通りです。
このような業者は後から高額請求されるリスクが高いため要注意です。
悪徳業者に引っかからないためには、事前に料金表を確認することが重要です。信頼できる業者は、公式サイトに明確な料金を掲載していることが多いです。
また、見積もり時に料金の内訳を確認し、追加費用の有無を質問することで、適正な業者か判断できます。
必ず事前にチェックし、安心して依頼できる業者を選びましょう。
悪徳業者の中には、本来不要な修理をすすめ、法外な料金を請求するケースがあります。
簡単な修理で済むトラブルでも「配管が劣化している」「このままだと大きな被害になる」などと不安を煽り、高額な工事を契約させようとします。
次のような悪徳業者の特徴には注意が必要です。
不要な工事を進める業者は、過剰な修理や設備の総交換を勧めてくることが多いため注意が必要です。
そのため、複数業者に見積もりを取ったり、必要な工事の根拠を明確にしてもらうなどして、焦らず冷静に判断し、適切な業者を選ぶことが大切です。
悪徳業者の中には、施工後に連絡がつかなくなるケースがあります。修理後に不具合が発生しても対応してもらえず、最終的には別の業者に依頼せざるを得なくなることもあります。トラブルを防ぐためにも、事前に業者の信頼性を確認することが重要です。
連絡がつかなくなる業者の特徴は次の通りです。
このような業者に依頼すると、トラブルが発生しても泣き寝入りするしかなくなる可能性があります。
そのため、保証やアフターサービスの内容を確認したり、見積もり書や契約書を必ず受け取るなどして、確実に連絡が取れる業者を選びましょう。
水漏れや詰まりなどの水道トラブルは突然起こります。すぐに業者を呼びたくなりますが、状況によっては自分で応急処置できる場合もあります。
適切な応急処置を行うことで、被害の拡大を防ぎ、業者が到着するまでの間に水回りの環境を整えることが可能です。
ここでは、自分でできる応急処置の方法を紹介します。ぜひ参考にしてください。
水漏れが発生した際は、放置せず素早く応急処置を行いましょう。
水漏れが起きた場合の応急処置は次の通りです。
適切な応急処置を行うことで、被害の拡大を防ぎ、修理をスムーズに進められます。万が一に備え、止水栓の場所や応急処置の方法を事前に確認しておきましょう。
水回りの詰まりは、トイレ・キッチン・浴室・洗面台などでよく発生するトラブルです。
軽度の詰まりなら、自分で対処できることもあるため、適切な応急処置を行い、悪化を防ぎましょう。
ラバーカップを使う(トイレ・キッチン・洗面台)
油汚れや石鹸カスの詰まりには重曹と酢が有効
1.重曹(1/2カップ)を排水口にふりかける
2.酢(1カップ)を注ぎ、10分ほど放置する(発泡作用で汚れを浮かせる)
3.50℃程度のぬるま湯を流し込んで洗い流す
まず原因を特定し、適切な方法で対処することが大切です。軽度の詰まりならラバーカップや重曹・酢で解消できますが、改善しない場合や悪化しそうな場合は、専門業者に相談しましょう。
蛇口をひねっても水が出ない、または逆に水が止まらないといったトラブルは、水道設備の不具合や外部の影響によって発生します。原因によっては自分で対処できる場合もあるため、状況を確認しながら適切に対応しましょう。
水が出ない場合の対処法
・断水の確認:自治体や水道局のホームページで断水情報をチェック
・元栓や止水栓のチェック:家全体で水が出ない場合、屋外の元栓や蛇口ごとの止水栓が閉まっていないか確認
・水道管の凍結(冬場):配管が凍結している可能性あり。タオルを巻いてぬるま湯(50℃以下)をかけると解消することがある
水が止まらない場合は次の方法を確認しましょう。
・止水栓を閉める:蛇口やトイレの止水栓、または屋外の元栓を閉めて水を止める。
・パッキンやバルブの劣化を確認:蛇口の水が止まらない場合、ゴムパッキンやカートリッジの劣化が原因の可能性あり。交換できる場合は自分で対応可能。
※カートリッジとは、水の濾過や温度・水量調整を行う交換式の部品のこと。
・トイレの水が流れ続ける場合:タンクのフロートバルブが正常に閉まっているか確認し、不具合があれば交換を検討。
※フロートバブルとは、トイレのタンク内で水位を調整する役割を持ち、浮き球(フロート)が水位の変化に応じて上下し、給水弁を開閉すること。
元栓や止水栓の場所を事前に確認しておくと、緊急時にも迅速に対応できます。
水から異臭がする、蛇口から異音がする、水の色が濁っているなどのトラブルは、配管の問題や外部の影響によって発生します。放置すると健康被害や配管の劣化につながる可能性があるため、早めに対処しましょう。
異臭・異音・水質の異常があった場合の対処法は、一定時間流すことで改善することが多いです。
水を流し続けて、改善されない場合は水道業者に相談をしましょう。
お湯が出ない、温度が安定しないなどの給湯器のトラブルは、特に冬場に多く発生します。原因によっては自分で対処できることもあるため、以下の方法で試してみましょう。
お湯が出ない場合の対処法
お湯の温度が安定しない場合
給湯器はガスや電気を使用するため、誤った対応は事故につながる可能性があります。異常を感じたら、早めに専門業者に相談しましょう。
水回りのトラブルは、トイレ・キッチン・お風呂・洗面所・排水管など、発生する場所によって修理内容や費用が異なります。
軽度の詰まりや水漏れなら比較的安く済むこともありますが、配管の交換や大規模な工事が必要になると費用が高額になることもあります。
ここでは、各場所ごとの修理相場や注意点を紹介します。修理を依頼する前に相場を把握し、適正な価格で対応してもらえるようにしましょう。
トイレのトラブルには、詰まり・水漏れ・水が流れ続けるなどの問題があります。軽度の詰まりなら5,000円程度で修理できることもありますが、配管の交換や便器の取り外しが必要になると、数万円以上かかることもあります。
トイレの修理料金相場
トイレのトラブルは放置すると悪化し、修理費用が高額になる可能性があります。早めに対処し、適正な価格で修理を依頼しましょう。
キッチンの水回りトラブルには、排水口の詰まり・蛇口の水漏れ・シンク下の水漏れなどがあります。軽度の詰まりなら5,000円程度で解決できることもありますが、配管の交換が必要になると数万円以上かかることもあります。
キッチンの修理料金相場
キッチンの水漏れや詰まりを放置すると、カビや悪臭の原因になります。早めに対処し、適正な価格で修理を依頼しましょう。
お風呂の水回りトラブルには、排水口の詰まり・シャワーや蛇口の水漏れ・浴槽の水が抜けないなどの症状があります。軽度の詰まりなら5,000円程度で対応できますが、配管の交換や給湯器の不具合が原因の場合は数万円以上かかることもあります。
お風呂の修理料金相場
お風呂は毎日使う場所だからこそ、早めの対応が重要です。修理の相場を把握し、適正価格で対応してくれる信頼できる業者を選びましょう。
洗面所の水回りトラブルには、排水口の詰まり・蛇口の水漏れ・シンク下の水漏れなどがあります。軽度の詰まりなら5,000円程度で解決できることもありますが、排水管の交換が必要になると、数万円以上かかることもあります。
洗面所の修理料金相場
洗面所は毎日使う場所のため、詰まりや水漏れを放置すると悪化する可能性があります。早めの対処を心がけ、適正価格で修理を依頼しましょう。
排水管や排水溝のトラブルには詰まり・悪臭・逆流・水漏れなどがあり、放置すると深刻な水回りトラブルにつながることもあります。軽度の詰まりなら5,000円ほどで対応できますが、配管の高圧洗浄や交換が必要な場合は数万円以上かかることもあります。
排水管や排水溝の詰まりは放置すると悪臭や水の逆流の原因になります。早めに対処し、適正な価格で修理を依頼しましょう。
水回りのトラブルは突然発生し、放置すると被害が広がることがあります。そのため、安心して任せられる信頼できる水道業者を選ぶことが大切です。
適正な料金で修理を依頼するには、事前に相場を把握し、複数の業者を比較することがポイントです。
水道局指定業者かどうか、見積もりが明確か、保証やアフターサービスが充実しているかを確認し、慎重に業者を選びましょう。
信頼できる業者に依頼することで、トラブルを迅速かつ適正な価格で解決でき、余計なトラブルを防ぐことにもつながります。
しっかりと業者を見極め、安心して修理を依頼しましょう。
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